2017年2月25日土曜日

ストラスブールのLRTトラムについて , 10年VISAへ更新、オーベルジュリル本店、スフレンハイム焼き絵付け、オーベルジュでバレンタインランチ, 県庁 Tram à Strasbourg, Auberge le déjeuner de la saint-valentin

早いものでもうすぐ2月も終わり。
今月最後の更新です。
溜め込んでたのでちょっと長くなります

数週間前に日本語衛星放送のJSTVで見ているNHKニュースウォッチ9でトラム(路面電車)についてニュースやってました。
路面電車といっても昔ながらのちんちん電車ではなく、LRT 次世代型路面電車と呼ばれるトラムのことです。

なんでも宇都宮市や東京の池袋でも導入が検討されているとか。
ただ、日本は独立採算制なので導入は難しそうでした。もっと日本でも増えればいいのになぁ。

日本初の成功例ということで富山市のトラムも出てきました。
富山市のトラムについては世界で導入成功したお手本トラムの1つであるストラスブールのトラムとの比較ということで、地球アゴラという番組で富山大学とトラムについてのお話の回があったのですが、私もNHKさんから電話取材を受けたことがあります(笑)

こちらがストラスブールの市バス兼トラムの切符を買う券売機。
すべての駅にあります。
お札は使えません。
切符は1枚1.70€なのですが、10枚のカルネを買うと14€なので、3€もお得になります。

フランスはお札を使えないマシンが多いので、トイレのお掃除おばさんへのチップしかり、路上パーキングしかり、クレジットカードを使わない場合は常に小銭を準備しておいたほうがいいです

トラムは改札がなく無人なので、切符を買ったらプラットホームの両端にある打刻機で自分でパンチングします。
市バスは、運転手の席の前に打刻機があります。

トラムは信用乗車なのですが、たまにコントロールが回って来て、打刻を忘れていたり、古い切符を使うなど、無賃乗車しているとかなりの罰金を取られるので注意。

1時間以内に同方向への乗り換えでしたら、トラムからトラム、市バスからトラムへの乗り換えもそのまま同じ切符で乗れます。
だた、乗り換えする場合でも同じ切符上でいいので打刻は忘れずに。

真ん中のダイヤルを手前にくるくる回して選択します。
OKなら右の緑のボタンValider (ヴァリデ)
キャンセルは左の赤ボタンAnnuler(アニュレ)

街の中心のハブ駅 Homme de fer (オムドゥフェー)鉄の男広場
向いの薬局の壁右に甲冑が飾ってあることに由来。
昔そこが武具屋だったことの名残りみたいです。
すべての路線が入る中心駅です。

車は右の地下パーキングへ。
ここまでで車の侵入は禁止。
業者さんの車での搬入は特別に時間で許可されてるみたいです。
トラムが走っているセントラルの旧市街一定区域は車の侵入が禁止なので、歩いてぶらぶらしながらお店を見て回るのにいいです。

左の白いひさしはデパートのプランタン。
ストラスブールはぎゅっととてもコンパクトにまとまった街。
お店も中心に集まっています。

必要なものはここcentre ville(ソントルヴィル:ダウンタウンとか繁華街、セントラルの意味)でほとんど揃います。

日本のガイド等では旧市街と書かれていますが、誰も旧市街とは呼ばずにcentre villeと言います。


LRTトラムは低床式なので、ほぼ地面との段差はないです。
ガタガタもしないし、スーと水面移動していくモノレールみたいな感じ。
車椅子も介添えなしで乗り込めて、自転車も持ち込める車両があります

日本のJRの異様なほどホームと線路の間に開いた大きい溝とか大人の私でも怖いし・・。
私の祖母も市バスのステップを踏み外して腰の骨を折って大怪我をしたのでステップのない低床式はお年寄りにも魅力だと思いますね。

ストラスブールは市バスも連結部のある低床式で車椅子やベビーカーは前からでなく真ん中から乗ってきます。
車椅子の人が来ると運転手が運転席にあるボタンを押すとスロープが自動で出てきて自動で引っ込む。

日本で地下鉄のスタッフや市バスの運転手が自分で回って板を渡してるのを見た旦那は古くさ~と一言。。


右奥に見えるのはデパートのギャラリーラファイエット。
パリのギャリラファように大きくはありませんが、だいたいのものはここで揃います。
アルザス地方出身のパティシエ、ピエール・エルメのお店も地上階に入ってますよ

ストラスブールのトラムは連結部分があって車体が長いです。
デザインもスタイリッシュだと思う。


路線の終点はストラスブール近郊まで行くのですが、パーキング&ライドが設けられていて、車の駐車場代とトラムの切符がセット販売されたお得な券もあるそう。
車を停めてトラムに乗り換え対策もバッチリ。

これまでストラスブールからドイツのケールに行くにはトラムから市バスに乗り換えて国境のライン川にかかるヨーロッパ橋を渡っていたのですが、今年2017年4月29日からはとうとうケールまでトラムD線で結ばれます!🇩🇪
今、テスト試運転やってるみたいでローカルニュースでもやっていました。

ドイツのスーパーのほうがフランスより安いのでケールまで買い出しに行ってる人もチラホラ。
NHK「旅するフランス語」で常盤貴子さんがアルザス地方を訪れていました~

スフレンハイム焼きの工房で絵付け体験で出て来た工房、私が絵付けを習ったSIEGFRIED-BURGERさんの工房でした!


ここは代々家族経営している工房で、絵付けを習った姪のアレクサンドラさんも同じ方でしたよ。
この方、すごく感じがよくて2015年に行ったのですが、気持ちよく絵付け体験ができました。

常盤貴子さんが、工房のご家族とクグロフをいただいてたときに「乾杯」のアルザス語を「ソンハイト」って説明されてたけど、
「ソンタイト」のほうが発音近いです(笑)🍷

そして、そして、私もあこがれの三ツ星フレンチレストラン「オーベルジュ・ドゥ・リル」が併設されたAuberge(オーベルジュ: レストラン付きホテル、料亭旅館、旅籠屋などと訳されています。)にチェックインしてました

illとはアルザス地方に流れるライン川までつながっているイル川のこと。


50年近くミシュラン三ツ星を守り続けているのはリヨンのポール・ボキューズとアルザス Illhaeusern(イラウゼン)のここオーベルジュ・ド・リルだけ。

日本では東京(西麻布)、名古屋、札幌に支店があって、東京店に行ったことがあります。
六本木の奥まった路地を入ったとこにある旧ジョージアンクラブの白亜の邸宅で、こちらもよかった。
給仕をしてくださった男性がアルザス本店に研修に行ったとき買ったというアルザスのシンボル、シゴーニュ(こうのとり)のネクタイをしていて、かわいらしかった👔

高級フレンチレストランなのに気取った接客でなくてとても感じがよかったのを覚えています。


しかし、やっぱりいつかは本店に行きたい!


ちなみに、オーベルジュ・ドゥ・リル アルザスのホテルのほうのお庭での朝食では、季節によって別料金でイル川を漂いながらボートの上でも朝食が食べれるそうで、そのボートの上でパティシエの鎧塚俊彦さんが故川島なお美さんにプロポーズしたとのお話がありますね。

なんでも鎧塚さんがシェフのマルク・エベルランさんとお知り合いのようで。。
でもまたボートを見てしまったら鎧塚さんは思い出してどんなにか悲しいんだろうとか考えていたらこちらまで悲しくなってきました・・・🚤

鎧塚さんは川島なお美さんの意思を継いで、ペット殺処分ゼロの活動したり、川島さんの持ってたたくさんの高級ワインをチャリティに出してその収益をやってらっしゃる動物愛護の活動へ寄付されたりととても好感が持てる方なので(会ったことないけど勝手に想像、笑)
今度東京行ったら鎧塚さんのお菓子食べに行こうと思ってます


それから、レストランの方の通路にまだ若かりし頃の皇太子と雅子さまの写真も飾ってあるそうで、たぶん結婚前に(?)お忍びで訪れたのではないのかな?と。。

噂では皇太子は雅子さまとアルザスやアルプスでお見合いしてたとのことを聞いたことがあるので、もしかしてそのときオーベルジュ・ドゥ・リルでお食事したんではないかと思うのですが。。。(笑)

日本だとマスコミに嗅ぎつかれていろいろうるさいですもんね。
あの頃、お妃候補は誰だ!みたいに報道されてたし。


いずれにせよ、早く本店へ行きたいです(笑)



さて、今年のバレンタインは三ツ星とはいかずに、一ツ星のこれまたオーベルジュのレストランに行ってきました
(一ツ星でも星を取るということはすごいことなんですけどね)

Relais de la Poste

21 rue du General de Gaulle
67610 La Wantzenau
Alsace, France


ストラスブールの近郊にあるホテル兼フレンチレストランです。
こちらもオーベルジュ・ド・リル同様、アルザスの伝統的コロンバージュ(木組み)でできた屋敷風の外観。
看板が素敵。
昔、旅の旅籠屋だったことに由来してるみたい。


地上階がレストランで、2F(フランスで言う1F)部分がホテルになっています。

美味しかったですよ~
ちょうど、黒トリュフの季節で、トリュフのオンパレード!
黒いのはすべてトリュフです。

卵で固めたものの中にもトリュフが・・・。


フランス産は黒、イタリア産トリュフは白が有名です。

ホタテの上にもトリュフ。
トリュフはフランスの国産なので、日本よりはるかにお得な値段なんだと思います。

代わりにホタテは、日本よりフランスのほうが高いような気がします。
海老なんかよりもよっぽど高い高級食材。
クリスマス時期にホタテをスーパーで買ったら3千円ぐらいしました。
フランスのホタテって養殖がなくて、天然ものだと聞いたし、わりと大きさがあるからかなー?

焼くとミニミニになる貝柱みたいなホタテもありますが、あれは厳密に言ってホタテではないそうです。

ワインはブルゴーニュ地方のシャブリ(白)にしました
アルザスワインでシャブリに似たものだとリースリングになるけど、ブルゴーニュのシャブリもすごく飲みやすいしおいしくて大好きです。

これは個人の好みですが、私は全般的にボルドーワインよりブルゴーニュワインのほうが好きです。


デザートは、今は珍しくなった目の前でフランベしてくれるクレープシュゼットにしました!
ソムリエの方が作ってくださいました。

グランマルニエ(オレンジリキュール)とオレンジジュースで作っていましたよ🍊

最後は熱せられたアルコールに火がついて青い炎があがります🔥

クレープにオレンジ系のソースがすごく合う!
クレープシュゼットは食べるの初めてだったけど、めちゃくちゃく気に入りました。
グランマルニエさえ手に入れれば、家でも作れるかなー?

中はこんな感じ。
美味しかったです。
ごちそうさまでした🙏

美味しい話から一転、シビアなフランスの県庁(外国人窓口)へ・・・。

仮滞在許可証が切れて、また更新に行ってきました。
去年の10月に10年VISA(滞在許可証carte de résident、通称10年VISA)の申請をしたのにまだ結果が出ないってどういうこと。カルト・ドゥ・レジドンは時間かかるのよーって言ってたけど。。

で、その間に仮の滞在許可証の有効期限が切れてしまうってことで、再度また仮を更新に。。


フランスには永住権はないので、最長は10年VISAを繰り返すか、フランス国籍を取るしかなく、10年VISAは滞在が丸々3年経てば翌年から申請できるのですが、仏語の面接とモチベーションレター提出があって、私は去年失敗してしまい、今もって1年更新の身
更新のたびに結構な更新料も取られるので早く終わりにしたい。。

~後記~
その後、10年VISAがようやく取れました!


窓口は15時半までに受付すればいいはずなのに、またこの日も13:30で整理券終了。
17時で終わりたいので、あまりに人が多いと、それを見越して昼一にはもう整理券を終了させてしまうのです。

午後来て、余った整理券がないかウロウロ探してる人もいた。
一人で何枚も取る人もいるからね。

私は、一度目午後一で行って失敗したので、この日は朝10時に着いたら、すでに前に200人ぐらい待ち。
遅かったか・・・。
結局お昼も取れずに、6時間ひたすら待って、1分で終わった仮滞在許可証の更新でした。。


着いた直後に運悪く整理券の紙が切れて、15分ぐらいロスして(紙が切れてるのに、職員が全然交換に来ない)、押し合い圧し合いになり、みな、整理券がほしくて殺気立ってるものだから小競り合いもおきて混沌とした状態。まるで食料配給に群がる紛争地のようなカオス。
もう最悪でした。

紙が交換されたあと、職員が「下がれ!下がれ!」ってそれまで待ってた整理券にうわ~と一斉に群がる外国人たちを押し戻して、ちょうど職員の腕の下あたりにいた私は首をギューギュー押されて、それでも負けるものかと最前列にいたんだからと踏ん張りました

この県庁の混み具合、去年もひどかったけど、なんかそれよりさらにひどくなってる気がする。
難民が大量に到着したのかな?
前からだけど、職員ももううんざりしてるのがありありと分かる態度。


途中で突然数人の警察官が来て、申請してた男性の後ろにピタリと貼りついたのも怖かった。
何があったのか知らないけど、その男性は警察に別室に連れて行かれていた・・・。

一般のフランス人たちは県庁の外国人窓口が毎日こんなことになっているとは知る由もないだろう。。

早く10年VISAがほしいです。

~後記~
一度目失敗した10年VISAが取れた要因ですが、インタビューが偶然前回と同じ女性に当たり、
私のことを覚えていたというのもありますが、やはり必須のモチベーションレターではないかと思います・・・(?)
前回は1枚にPCで打ってさらっと短く書いてしまったので、2回目は手書きでA4紙2枚にびっしり書いて提出しました。
県庁にもよって違うので何とも言えませんが、レターはしっかり手書きで書かれていくことをおすすめします。


毎年出るデザイナーハート切手シリーズ、今年はバルマンでした💌

❤️2月のお楽しみ紅茶BOX到着~(旦那が止めるまで続く)。
今月のテーマはバレンタインにちなんでLOVE


それぞれの紅茶の説明&お菓子のレシピブックも入っています

新作も少しづつですが、UPしていますのでYadokari beadsものぞいてみてくださいね📿 









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