マーレンハイム「友人フリッツ」の婚礼祭り Le festival du Mariage de L'ami Fritz à Marlenheim 2017

聖母被昇天祭で祝日の2017年8月15日(火)、19世紀半ばの農村の結婚式を再現したMarlenheim(マーレンハイム)の「友人フリッツの結婚式」のお祭りに初めて行って来ました!1973年から続く毎年恒例の夏祭りです教会 デコメ絵文字

実はこのお祭りのことは、NHKちきゅうラジオの「教えて!ちきゅう特派員」の「世界夏のお祭り・イベント」というコーナーで8月6日(日)にお話ししたことがあって、もちろんラジオでは私は見たことないのですが・・と正直に話しましたが、話しておいて見たことないのもなぁと思っていたので、ちょうど行きたかったお祭り。
今回タイミング良く行くことが出来て良かったです。
ぶどう デコメ絵文字Marlenheim(マーレンハイム)はストラスブールから西に約21kmほど行った、南北に延びるアルザスワイン街道の北の玄関口に位置している村です。
ストラスブールからは Bus Ligne 230で約25分で到着。
お祭りはJour férié(祝日)に行われるので、バスの時刻表を見るときは「DF」の時刻を参考にして下さい。
「D」はDimanche(ディモンシュ)で日曜日のこと、「F」がFérié(フェリエ)祝日。
乗り場ですが、ストラスブール駅前からか、郊外行きバスの発着乗り場があるLes Halle(レアール)ショッピングセンターの裏から230番のバスが出ていますバス デコメ絵文字

以前、ブログに書いたミシュラン一つ星レストラン兼四つ星ホテルのLe Cerf(ル・セルフ)も市庁舎へ向かう写真の通り沿いにあります。
マーレンハイムのMairieメリ(市庁舎)
市庁舎の脇の道を入って行った教会の前の広場がお祭りのメイン会場。
打ち上げ花火 デコメ絵文字前日の14日は前夜祭で夜に花火が行われます。
写真だと天気が悪く見えますが、この日は31℃の猛暑日でした汗 デコメ絵文字
屋台がたくさん出ているので、お昼を食べるのには困りません。
民芸品を売るお店も出ていました。
アルザスならではのソーセージやタルトフランベ(ベーコン、玉ねぎ、サワークリームが乗ったアルザス名物の薄焼きピザ)も食べれます。
チキンの丸焼きなどお肉系パッチョくん(肉を食べる) デコメ絵文字


まだお祭りは始まってませんが、いきなりのFritz(フリッツ)さん登場!
ここで、少し「友人フリッツ」についての説明ですが、原題「L'ami Fritz(ラミ フリッツ)」という1864年に発表された小説のタイトルで、1891年にピエトロ・マスカーニによりオペラになっています。

舞台は北アルザスで、独身主義者の農場主フリッツが最後には村娘のSûzel(スゼル)と結婚するとゆうストーリー結婚 デコメ絵文字
自分は絶対結婚しないので、もしも結婚することがあったら自分のブドウ園をくれてやるとまで友人のラビ(ユダヤ教の宗教的指導者)David(ダヴィッド)に豪語していたのですが、結婚することになりブドウ園をDavidに譲る。。
とゆう、「フリッツの独身最後の瞬間」までを見学するお祭りとなっています。
日本の大名行列の、農村の普通の人々の結婚式バージョンみたいなお祭りです。

アルザス地方のホテルやレストランでは、「L'ami Fritz」とこの小説から名前を取って付けているところが結構あります。
実は、60年代にもオべルネという別のアルザスワイン街道沿いの村で、友人フリッツの婚礼祭りは3-4回行われたのですが、なぜかその後続かずに、73年になってマーレンハイムが行ったものは今現在まで続いているという。
ちなみに、小説からいくとフリッツは40歳ぐらいで、スゼルは20歳ぐらいとゆう設定です。
なんとこのフリッツとスゼル役のお二人、2011年からペアを組んで演じているのですが、去年ほんとうに結婚されたそう!結婚指輪 デコメ絵文字
婚礼祭りが縁になったんでしょうけど(?)本物の結婚式を運んできてくれたんですね!

ピンクのリボン デコメ絵文字Sûzel(スゼル)さんもアルザスの民族衣装を着てご両親と登場!
(本当のご両親なのかは不明・・)
ただし、小説の舞台になっている北アルザスの村とゆうのはマーレンハイムではなく、アルザスとドイツの国境辺りの農村の話で、現在はドイツになっている村も含まれています。
リースリングやミュスカなど、アルザスワインの試飲ができるコーナーもありましたワイン デコメ絵文字
ピノグリは2種類あったので、秋のピノグリなるものをチョイス。
一杯2€~2.50€で、なぜか私は4.50€と言われ、グラスを返したら2€Cash Backでしたワイン デコメ絵文字
グラスを取ってくように見えたのかしら?(笑)
トランペット 楽器 デコメ絵文字さていよいよ時刻は正午12:00。
教会の前で村の音楽隊によるコンサートの始まりです。
後ろから見た様子。
続いて13時頃、民族衣装をまとったグループによる Danse folkloriqueフォルクロリックダンス。
アルザスの民族衣装はブルターニュ地方と並び、フランス国内でもとても有名です。
女性の頭に大きな黒いリボンが特徴黒いリボン デコメ絵文字
民族衣装は日本でもアルザス土産として人気のある、郷土イラストレーター兼画家のHANSI(アンジィと発音しますが日本ではハンジで知られています)のかわいい絵のモチーフにもなっています。
蝶 デコメ絵文字アルザシエンヌの民族衣装の説明。
同じアルザス地方と言ってもコルマールの方のHaut-Rhin県ではこの大きな黒いリボン帽(« grand papillon noir »ビッグブラックバタフライ)はかぶっておらず、ストラスブールエリアのBas-Rhin県の方で主にかぶっていたみたいです。今ではひっくるめてアルザス地方のシンボルになっていますが。。
村や地域、未婚、既婚、プロテスタントとカトリックでもコスチュームに微妙な違いがあるみたい。

アルザス地方はドイツ時代の影響でフランスで一番プロテスタントが多い地域でもあります。
結婚 デコメ絵文字14時になり、いよいよ結婚式の婚礼パレードがスタート!
Sûzel(スゼル)さん。
Fritz(フリッツ)さん。
かわいらしい子供たち。

ドレスを着た女性たちも。婚礼のゲスト?
アルザシエンヌとアルザシアンの人形に、アルザス名物のお菓子パン「クグロフ」!プリン デコメ絵文字
すごくかわいい!
なんと、本物の赤ちゃんまで引っ張られていました!赤ちゃん デコメ絵文字
馬車の登場馬 デコメ絵文字

ベッド デコメ絵文字ベッドやタンスなどの家具を馬車が運んでいました。
これは婚礼家具ではなく、「豊かさ」や「富」を祈ってのことみたい。


そして一行は教会前の広場の壇上に上がり、市長による婚礼の式と友人であるユダヤ教ラビDavidへブドウ園を譲渡するセレモニーへ。
この後、長い話が続き市長が「Article〇〇、Article〇〇」と読み上げるのですが、これは結婚に関する民法で、1804年にナポレオンが制定したコードシビルナポレオンと呼ばれるものです。妻は夫の許可がないと勝手に旅行に行ってはいけないなど、当時はかなり封建的な内容になっていたみたいです。
ナポレオン以前、フランスには民法がなかったためで、そのため今現在ももちろん内容は時代によって変化していますが、コードシビルナポレオンはフランスの民法に使われています。
キスの場面は帽子で隠して見せなかったフリッツとスゼルさん(笑)キスマーク デコメ絵文字
フランスでは現在も結婚式は、市庁舎でConseil municipal(市議会員) 立ち合いのもと行わなければいけないのですが(有名人やすごく小さな村だと市長自らが出てくることもありますが・・)分厚い辞書みたいな本を片手に助役が結婚に関する民法を読み上げます辞書 デコメ絵文字
証人も2名が市役所で立ち合わなければならず、日本の紙切れ1枚で結婚できるのとは重みが違います。(離婚もすべて裁判所を通すことになっています。)
この習慣は1792年に決まったみたいです。

教会 デコメ絵文字結婚式が終わり、教会に向かう一行。
フランスではキリスト教徒は市庁舎の婚礼の間での結婚のあと、教会でも式を行うのが一般的です。
余談ですが、60年代に初めてオペラ「友人フリッツ」が日本公演を大阪で行ったときのタイトルは「アルザスの女ぎらい」(爆)女嫌いと独身主義者は違うよなと・・文字/笑 デコメ絵文字
今はちゃんと「友人フリッツ」というタイトルになってるみたいですけどね。

教会に到着教会 デコメ絵文字
中はこんな感じになっていました。
バスの時間があったので、教会での婚礼は見ずにこの後帰途に。
祭り デコメメ絵文字マーレンハイム村が1年で一番賑わう日。。暑かったけど、とても楽しいお祭りでした!ワインとパンが入ったバスケット デコメ絵文字

婚礼祭りから話はそれますが、お祭り会場のPlace de la Liberteリベルテ広場から住宅街を抜けてぶどう畑の階段を登って行ったとこにある小さなチャペルも見て来ましたぶどう デコメ絵文字
十字架 デコメ絵文字階段をゴルゴダの丘に見立てているのかな?
日本の畑の一角にお地蔵さんみたいな感覚で、ワイン街道へ行くとよくぶどう畑の一角にキリスト像が立っています。
アルザスワインになるリースリングの葡萄畑ワイン デコメ絵文字
小さいながらも素敵な佇まいのチャペルです教会 デコメ絵文字
チャペルの中。


山 デコメ絵文字はるか先のヴォージュ山脈まで見えて素晴らしい高台からの眺め。
チャペルの中の籠に置かれていた写真。
何枚かあったので無料で取っていいとゆうことなのかな、一応2€置いてもらってきました。

パレードの最中に配っていた麦の飾りをもらいましたバスケット デコメ絵文字

家に帰ってFrance3のローカルニュースを付けたらお祭りのことがやっていて、フリッツさんのインタビューの様子が映っていました!2日間で1万人の来場者があったそう。

ストラスブール市内でも7月9日~9月3日までの毎週日曜日の午前中にPlace Gutenbergグーテンベルグ広場で、アルザスの民族衣装を着て踊るフォークロアダンスを披露するイベントが開かれていますので、夏にストラスブールにお越しの際はぜひ見てみてください朝顔(紫) デコメメ絵文字


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